日本は今、カウンセリングが必要な時代だと言える理由が2つあります。
1.自分のことを正直に話せる相手がいない
2.バーチャルな世界の人間関係になっている
以下に2つのことについて説明します。
1.自分のことを正直に話せる相手がいない
人は自分が考えていることを整理するためにも、無意識的に話を聞いてくれる人を求めていると「カウン
セングのメリット」というコラムで紹介させて頂きました。
話を聞いてくれる人を求めてるとは言うものの、人はプライドを持っていますので、友人,知人また会社の
同僚と言えども自分の弱さや問題等をなかなか正直に話せるものではありません。何故なら、自分に都
合の悪いことを他人知られると、「○○さんは本当は〜な人なんだ」というマイナスイメージのレッテルを貼ら
れるのが怖いからです。
また、そのレッテルが噂話として更に多くの人に広がると、自分に貼られたレッテルをはがすのに多くの時
間とエネルギーを使う必要があります。
ですから、現代の私達は自分の弱さや問題等を他人に知られないように「見せかけの自分」という仮面
をかぶって生活しています。
人間は自分の不満や問題を誰かに聞いてもらい吐き出すだけで、心がずいぶん楽になるものです。
しかし今は、近所同士の付き合い等、人間同士がふれあいを持つ機会が少なくなっており「相談したく
ても相談相手がいない」、「話を聞いてもらいたくても、聞いてくれる人がいない」と、独りで問題を抱えて
いる方々が多い時代です。
2.バーチャルな世界の人間関係になっている
現代は、携帯電話やパソコンのネット上で電子メールだけの「バーチャル世界の人間関係」を育んで
いる人が増えています。
例えば、今あなたに不満や問題があるとして、その内容をメール友達に送ったとします。メール友達には
あなたの実際の人間関係や自分の落ち度などを、あえて書かなくても問題はないのです。こうして書かれ
たメー ルに対する返事には、あなたの心を癒してくれるような優しい言葉が書かれているでしょう。
そう、本当の自分のすべてをさらけ出さない、バーチャルな世界の人間関係の相手からのメールの返事
は、「こんなふうに癒されたい」と自分が望む内容になるようにコントロールされているのです。「メール友達
は自分のことをよく分かってくれてる。自分の不満や問題に対していつも的確な返事をくれる」と思うのも当
たり前です。
一見、相手からのメールで不満や問題が解消したという形に見えるものの、自分の思う通りに望む言葉
を相手からもらっているだけの自己完結に過ぎず、根本の問題は解決されないまま残ります。
以上のようなことに対し、カウンセラーはクライアントの問題解決のためにサポ-トをさせ頂きます。
又カウンセラーは現実世界のあなたのサポーターであり、あなたの話を聞くために存在します。守秘義務
を守る味方ですので安心して、本当の心の思いを伝えることができます。
私は、クライアントのTさん(女性)から以下のような、感想を頂きました。
ですから日本は個人的に今、カウンセリングが必要な時代に来ていると言えます。
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